沖縄のお酒と言えば泡盛です。米が原料の蒸留酒です。そういう意味では焼酎と同じジャンルなのですが、製法が違うそうです。まず原料の米は日本のお米ではなく、タイ米です。
昔、沖縄本島の瑞泉酒造を見学したときにタイ米を大量に輸入する縁で「在那覇タイ王国名誉領事館」になってるというお話を聞きました。というぐらいに泡盛はタイ米が原料なのです。
で、黒麹菌を使って全麹仕込みして……という話が以下のサイトに載っているので見てください。
石垣島にも地元の泡盛があり、現地で愛飲されています。私はお酒には弱いのですが、石垣島で地元の泡盛を飲んでいるとなんか美味しく感じて飲めちゃうんですよね~。雰囲気大事です。
実際、本土に戻ってから同じ泡盛を飲んでもいまいち美味しく感じない……。ということで是非現地で飲んで欲しいですね。
八重山諸島の泡盛蒸留所はそれほど多くありません。与那国島の泡盛は試せてないので、石垣・波照間に絞らせてもらうと全部で7つです。銘柄は色々ありますが、それぞれの蒸留所の代表選手ならすぐに飲み比べることができますよ。
では超個人的なレビューです。人によって感じ方は違うと思います。ただ少なくとも現地に行って飲んでから判断した方が良いと思います。
請福
石垣島で一番良く見かける泡盛です。空港から中心街に移動するとき、工場の前を通り過ぎます。味も癖が少なく比較的幅広い層に受けると思います。比較的新しい(と言っても1949年創業)酒造所で新製品をドンドン開発しているイメージです。通販なしで現地でしか手に入らない「赤の請福」も飲んでみたい。
八重泉
八重山最大級の規模を誇る酒造所で請福と並んでよく見かけます。人生で一番最初に口にした八重山の泡盛です。蒸留所も見学してきました。飲むと口の中がスーッとする感覚がします。
於茂登
石垣島最高峰、於茂登岳の名前を冠した泡盛です。これは1~2回しか飲んだことが無く、評価が定まってないのであまりコメントできません。割とオーソドックスな印象があります。
玉の露
今のところ一番お気に入りの銘柄です。とろみを感じるような甘さがあり、美味しい。これを作っている玉那覇酒造は八重山最古の歴史を持ち、ご夫婦2人だけで生産しています。
宮の鶴
流通量が少ないので本土ではプレミア扱いされることも。家族4人で作っており、伝統的な製法を守って生産量が少ないためのようです。現地なら普通に売ってますけどね。味の方はこちらもまだ私の中で評価が定まっていません。
白百合
ウェブで調べると運動場の味がするとか、ものすごく癖がある扱いされるのですが、現地で飲むとそうでもなかったんですよね~。やはり現地で飲んでみて欲しいです。近年やや丸くなったという説もあります。これも本土ではあまり見かけませんが、石垣島なら普通に売ってます。
泡波
上記の6つは石垣島島内の酒造所ですが、これは離島である波照間島で作られている泡盛。生産量が少ないので超プレミア扱いです。波照間島なら普通の泡盛の値段(3号瓶で700円)ですが、石垣島の売店で4,000~5,000円、本土で買うとさらに高い。
一度波照間島に行ったときに島の全ての売店を回りましたが、1号瓶というミニサイズしか売っていませんでした。ハンターがいるのだと思います。石垣島の酒屋で4,000円ぐらいなら買って、自宅にストックしています。
味は他と比べて特別美味しい、と言うわけではありません。好みですね。私的にはちょっと荒々しい味に感じます。