BCNが毎年発表しているBCN AWARD。製品ジャンルごとに1年間の販売台数をランキングして発表しています。
なお、BCNのデータを見るときは以下の2点に注意してください。
まず、通常「シェア」というと「金額シェア」を指すことが多いですが、BCNランキングは「台数シェア」です。安い機種を大量に売った方がランクが上がります。
また、集計方法は協力している量販店のPOSデータから取得していますが、この協力量販店にはヨドバシカメラやヤマダ電機、カメラのキタムラは入っていません。
で、BCN AWARD2017(2016年1~12月が対象)のデジタルカメラ(一眼レフ)部門は以下のようになりました。
1位 キヤノン 63.3%(7.1ポイント↑)
2位 ニコン 31.6%(5.1ポイント↓)
3位 ペンタックス(リコーイメージング) 4.8%(1.9ポイント↓)
順位は従来通り……というか今やほぼこの3社しかないのですがキヤノンがさらにシェアを伸ばす結果となりました。あれ~? ニコンは? 昨年より成績悪いですね。D5とかD500とか高価なカメラばかり出したからか? でもD3400とD5600も発売したのに……。
2012年からのBCN AWARDのシェアを折れ線グラフにしてみました。
BCN AWARD2014(2013年1~12月)で一度肉薄したキヤノンとニコンでしたが、それ以降の年はどんどん差が開いて行ってますね。やっぱりEOS Kissシリーズの販売台数は圧倒的なんですかね。
2013年に何があったかなと発売したニコンの一眼レフを調べると、D7100/D610/D5300/Df。D5300はエントリー上位ですが、他の機種は数が出る感じはしないですね。前年までに出た機種を大量に売った可能性もありますが。
BCN AWARD2013のペンタックスはシェア0%だった訳ではなく、この年は3位にソニーが入っていたのでデータが無いだけです。ご了承ください。
フルサイズ部門とか細かく分かれていたらもっと面白い結果が出るかも? どちらにしろニコンがキヤノンに勝つことは無さそうですが……。
というのもミラーレス一眼部門でもキヤノンは既に2位まで来てるんですよね。
1位 オリンパス 26.8%(7.7ポイント↓)
2位 キヤノン 18.5%(4.9ポイント↑)
3位 ソニー 17.9%(6.9ポイント↓)
言い方は悪いですが、正直今のラインナップで2位ってのは意外。まだキヤノンは一眼レフがメインでミラーレスはちょっと遠慮したかのようなスペックですからね。ソニーのカメラは人気が高いと思うのですが、この頃は高級路線なので台数のシェアでは不利なのでしょう。
金額シェアだとまた結果は違った気がします。
ユーザーがシェアのことを心配する必要は無いのですが、やっぱり自分の愛用メーカーには安定経営をしてもらいたいですしね。新製品の開発体制にも影響することですし。ニコンがんばれ!