- 国内最大のカメラ展示会CP+
- 今回最大の注目製品・ソニーα7III
- 30分待っていよいよα7IIIとご対面
- これ一眼レフ超えてるやろ…… α7III
- リズミカルに撮影しないといけないポートレートに最適
- 何も考えなくてもピントが合ってしまうAF
- カメラ性能の限界が能力と時間を奪う
- α7IIIの性能は感性を阻害しないレベルに達した
- まだだ、まだ一眼レフは終わらんよ
- カメラシステム全体で見たらソニーはまだこれから
国内最大のカメラ展示会CP+
この時期恒例のカメラの展示会CP+(しーぴーぷらす)に今年も行ってきました。パシフィコ横浜で3/1~3/4まで開催されています。今回も平日に行ってきたのですが、いやーすごい人出ですよ。めちゃ混み。平日でこの混み様だと土日はもう想像したくないレベル……。行かれる方は無理しないでくださいね。
今回最大の注目製品・ソニーα7III
さて今回のCP+。全体を通して一番注目度が高い製品はソニーのα7IIIであると言っちゃって良いんじゃないでしょうか。管理人は一通りのブースを回った後、α7IIIを触りに行きました。ブーススタッフのお兄さんが列の最後尾を案内してくれるので分かりやすい。並ぶ時に「30分ほどお待ちいただく事になりますがよろしいですか?」と声を掛けてくれます。親切です。全然構いませんということで列に並びます。
各人5分ほど触るとスタッフの「そろそろ……」という声掛けがあります。ホントあっという間に5分経ちましたけどね。より多くの来場者に触って欲しいという配慮は素晴らしいです。
30分待っていよいよα7IIIとご対面
これより後に貼っているモデルさん、バスケ選手の写真はα7IIIで撮影したものです。サイズ変更と一部水平出しのため回転しています。後はカメラが出力したJPEGからいじってません。
これ一眼レフ超えてるやろ…… α7III
使った感想はというと……一眼レフ超えてますわ。いや、スペックだけならα9が出た時点で超えてた。でも中級機クラスの23万円のα7IIIで超えてきたインパクトは歴史のターニングポイントになるんじゃないかと思わせられます。
全面的に一眼レフ超えてる訳ではありません。まだ愛機のD750は売りませんよ。超えてる部分は主にAFです。そしてそのAFがもたらすフィーリングです。最近ポートレートのセミナーに通ってプロの指導を受けました。で、AFはAF-C(コンティニュアスAF)モードを使うようになりました。
リズミカルに撮影しないといけないポートレートに最適
ポートレートの場合モデルさんは流れるようにポーズ、表情を変えるのでシングルAFでピント合わせて撮って、ピント合わせて撮って、とやってるとリズムが悪いんですよ。特にフォーカスロックでピント合わせ、カメラ振る、シャッター切る、なんてやってる内に良い表情は通り過ぎます。
だからポートレートはAF-C。となるとですね。一眼レフのフォーカスエリアだと狭いんです。なのでセミナーではフォーカスエリア内に顔を入れて後でトリミングして構図を整えればよろしいと言われています。
何も考えなくてもピントが合ってしまうAF
しかしですね。最近のミラーレスはほぼ画面全体AFエリアなんですね。α7IIIももちろんそうだし、像面位相差AFだから一眼レフと同等レベルのスピードでピントが合う。そして瞳AF。自動的に黒目にピントを合わせ続けてくれるんですね。これが超便利だしα7IIIはかなりの高精度。何も考えずに連写してもほぼガチピン。
カメラ性能の限界が能力と時間を奪う
これってAF性能が良いという以上の価値があるんですよ。D750を使ってて「フォーカスロックしてカメラを左に振って」とか「あ~、モデルさんの顔がAFエリアから外れちゃった。戻さないと」とか考えている時点で能力・時間がその思考に奪われている訳です。
α7IIIならAFエリアのことをほぼ気にしなくてよく、瞳AFを割り当てたボタンを押してるだけでピントの事を考えなくてよくなるんです。その分浮いた脳みそと時間を他に使える。構図を考えても良いし、モデルさんの表情をよりじっくり観察できる余裕が生まれます。
α7IIIの性能は感性を阻害しないレベルに達した
これ。「感性を阻害しない」というセリフはApple信者がいかにも言いそうなネタとされていますが、α7IIIはまさに感性を阻害しないカメラなんだと思いましたね。まあたった5分触っただけですが……。
これはバスケのデモ。一瞬が勝負のスポーツ撮影もα7IIIの連写&AF性能があれば、かなり余計な思考を削減できて撮影に集中できるはず。つまり感性が阻害されない。
実際一眼レフであるD750でポートレート撮影するときに困っていた点が見事に解消されている。すいません。管理人の中の話ですがα7IIIは一眼レフを超えました。一眼レフからミラーレス一眼への進化の過渡期にある始祖鳥のようなポジションのα55を使ってた管理人からすると感慨深いんですよ。
まだだ、まだ一眼レフは終わらんよ
でもすぐに乗り換えるつもりもありません(お金ないし)。D750でまだまだ戦えますしね。でもいずれ次のカメラを探す日が来ても、その時買えるミラーレスカメラは必ずα7IIIその物か、α7IIIを超えた物になる訳ですよ。そこに変な安心感を覚えちゃいましたね。
これで将来一眼レフがなくなっても大丈夫やんって。ついに立派な跡取り息子できたやんって。
ニコンがフルサイズミラーレスを発売するなら絶対α7IIIと同等かそれ以上にして欲しいなぁ。そしたら純正Fマウントアダプタ出るだろうし、引き続きニコンで行くんですが。58mmF1.4を長く使いたいんだよ~。
カメラシステム全体で見たらソニーはまだこれから
さてα7IIIをべた褒めしてきましたが、ニコンキヤノンが即打ち負かされるかというとそんな事はないでしょう。セミナーではいろんなメーカーのカメラを使っている人がいて、全員同じ被写体を撮るのでメーカー間の差もよく分かります。そこでソニーのカメラは思った色を出すのが難しいとか現像周りで苦労されている話も聞きました。
レンズの品揃えもまだまだ一眼レフの方が上ですしね。ただ今回シグマが単焦点Artレンズを一気にFEマウント対応にしてきたので、これからは分からなくなりますね~。
そんなカメラがもう今月発売しちゃうのかよ↓