デジカメ買い物思考

デジタル一眼レフカメラニコンD750にハマった男がいかにして買い物をしていくかを記録します

自宅のNASをQNAP「TS-251B」に買い替え。メモリ増設から初期設定のお話

 
またまた更新をサボっていましたが、相変わらずセミナー参加したりしています。で、撮りためた画像データをどうしようか、という話。

新しいNASが欲しくなって衝動買い

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デジカメを趣味にしていると足りなくなるのがストレージ。つまりデータの保存場所です。RAWデータでバンバン撮影しているとすぐに10GB、20GBと消費してしまいます。2,400万画素でもそんななのにさらに高画素機を使っている方は大変ですよね……。
 
基本的にはパソコンのハードディスク(HDD)に保存することになりますが、1台のHDDに置いてあるだけではもしもの時に不安です。大事な撮影データなのでバックアップは取っておきたいところ。外付けHDDでもいいっちゃいいけど、NASがあると何かと便利です。NASとはネットワーク接続のHDD(SSDでも可)。LANで接続して複数のパソコン、スマホからアクセスすることが出来ます。
 
私はこれまでもNASを使ってデータのバックアップやらをしていたのですが、機械が古くデータの転送速度が遅いためもどかしい思いをしていました。んで、最近のNASはどうなんじゃと思って調べたら、SynologyやQNAPといったメーカーのNASがかなり高性能らしい。NASって要は機能を絞ったパソコンみたいなもので、CPUやらメモリのスペックが性能に影響するのです。
 
カメラマン界隈ではSynologyのNASが評判良かったので買おうかなと思っていた矢先、QNAPのTS-251BがAmazonでタイムセール中なのを偶然発見。通常37,000円台のところ31,000円台で売ってる! しかもTS-251BはCPUがINTELのCeleron。このクラスのNASは組み込み向けのCPUを使っていることが多い中、これはいいぞーということで衝動買いしました。

掟破りのRAID0、6TBハードディスク×2で12TB

今回購入したTS-251Bは本体のみで中身のドライブが入っていません。別途購入して自分で取り付けます。さて容量はどうするかな~。コスパの良い6TBかな? TS-251Bは2台のドライブでRAIDが組めるのでそれもどうするか考える必要があります。
 
RAIDはドライブ構成に冗長性を持たせる物で……と説明するとややこしい。要はドライブが壊れてもデータは壊れない仕組みのこと。レベルがいくつかあり、RAID1なら同じデータを複数のドライブに書き込んで、全部のドライブが壊れない限り大丈夫。RAID5なら複数のドライブの内、1台だけ壊れても大丈夫。となっています。手持ちの古いNASはドライブ4台をRAID5にしています。
 
で、TS-251Bは2台しかドライブが入らないのでRAID0かRAID1になります。今回は掟破りのRAID0で設定しました。何が掟破りか。
 
RAID1の場合、2つのドライブに同じ内容を書き込むため、6TBのHDDを2台搭載しても6TBしか使えません。その代わり2台同時に壊れない限りデータは失われません。まあそんな事はほぼ起こらないのでまず安心です。
 
RAID0の場合、2つのドライブで読み書きを分担するのでスピードは速くなります。容量も6TB×2台で12TB使えます。良い事だらけ。ただし片方のドライブが壊れたら12TBのデータが全滅します。
 
散々言われているのですがRAID1は「バックアップ」にはなりません。RAIDレベルにかかわらずバックアップは別に必要なのです。幸いウチには古いNASやらがあるのでバックアップはそっちに取ります。
 
ならばTS-251Bが壊れてもデータは守れると言うことで性能をフルに活かせるRAID0にしました。

瓦HDD? SMR? 使ってるHDDが評判悪い?

近年の大容量HDDは書き込み方式にSMRという技術を使っています。今回購入したSeagateのBarracuda6TBのHDDもSMRのようです。ネットではスピードが遅くなるとこれを毛嫌いする言説が結構あります。ただPC Watchの記事を見る限りではあんまり体感できると思えません。NASは作業領域では無くデータを溜め込む領域なのであまり気にせずHDDを選んでいます。
また業務用のように24時間態勢でアクセスするわけでもないので高価なNAS用HDDでもありません。

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トレイに取り付けて……

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NASに収めました。

保証外のメモリを増設、メインメモリを8GBに

TS-251B本体とともにHDDを買うのは当たり前なのですが、もう一つ同時購入した物があります。それがメモリモジュールです。
 
TS-251Bはメインメモリの交換・増設に対応しています。ただQNAPが発売している純正オプションを使っての話です。ネットで調べると純正オプションと同じ仕様のメモリを海外から取り寄せて増設した話が出てきました。
 
純正品も同じ仕様のメモリも日本だとあまり安く売っていないのです。一般的なメモリよりちょっとスピードが速いバージョンなんですね。しかし今どきのマザーボードでそんな特殊なスピードでしか動かないってあるかな~? と思い、1枚1,500円程度で売っているノートPC用メモリ4GB(DDR3L-1600)を2枚購入。3,000円なら最悪使えなくても良いかと言う判断です。だって純正品だと17,000円以上するんで……。
で、届いたばかりのTS-251Bのメモリを交換。

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HDDスロットを取り出すと赤丸部分にメモリモジュールが見えます。

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さらにネジを2本外してケースを取り外すとメモリモジュールにアクセスできるようになります。

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はい、安いメモリを2枚取り付けました。
 
その後無事に8GBのメインメモリで動いています。もちろんメーカー動作保証対象外ですし、このページを見てメモリ交換して動かなくても責任は取れません。保証外のパーツ増設は自己責任でお願いします。あと、今のところの使い方だとメモリの使用量が2GBを超えてるのを見たことないので、そのまま使っても問題無さそうです……(あとで出てきますがキャッシュとしては効果あり)。

セットアップは簡単すぎです

メモリ増設後、マニュアル通りにHDDをセットします。電源とLANケーブルをつないでスイッチON。そしたらなんか喋ったー! NASが起動時やシャットダウン時に英語で喋るのです。ビックリした~。もちろん設定画面からオンオフできるのですが、最初はボリューム100で喋るからビックリします。
 
起動したら同じネットワークにつながったパソコンに「Qfinder Pro」をインストールして開くとNASの管理画面が表示されます。QTSと呼ばれるQNAPのNAS用OSです。Windowsとかスマホっぽい使い勝手で取っつきやすいです。フォルダを作ったり、バックアップの設定をしたり出来ます。
 
単に共有フォルダをNAS上に作って使うだけならほぼ設定も不要です。何も難しいことはありません。
 
初めて起動した場合OSのアップデートやら初期設定やらでずーっとNASが動き続けます。じっと見てても仕方ないので放置しておきましょう。また、私の場合4TBほどのデータをコピーしたので丸2日間近く時間を費やしました。まあ放置しておくだけですし、パソコンで他の作業もできますが、そのくらいかかるのは覚悟しておきましょう。

ベンチマークテスト

もろもろコピーやらが落ち着いたところでベンチマークテストも動かしてみました。分かっていたことですが、ギガビットイーサネットの上限である125MB/秒の手前で頭打ちになってますね。これRAID0じゃなくてRAID1でもこのスピードは出るようです。まあ今回は容量を取ったので、気にしない。
 

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メインメモリを8GBに増設した効果が思いがけず出ているようです。テストファイルサイズが1GiBの時はランダムアクセスがかなり速くなっています。

 

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8GBに入りきらない容量(16GiB)だとガクッと落ちてますね。実用上は効果ありそうで嬉しい。

さらなる野望10ギガビットイーサに向けて

実はTS-251Bを選んだ理由がもう一つありまして。これ増設ボードが搭載できるんですよね。M.2のSSDを搭載したりWi-Fi機能を付けたりできます。しかし本命は10ギガビットイーサへの対応です。ベンチマークテストでも分かるように現在は完全にLANのスピードが足を引っ張っています。10ギガLANで接続できれば理論上は内蔵HDDより速くなります。
 
そしたらもうNASにあるデータを直接編集したり出来るわけですよ。やることなすこと全部スピードアップできるし、パソコン本体を買い替えてもデータの移行などは不要。新パソコンをNASにつなげば即使い出せます。これは便利だぞー。
 
今すぐにでも10ギガLANに移行したいのですが、TS-251Bの増設ボードが16,500円、PCにもボードが必要で12,500円、10ギガLANに対応したハブも必要で28,500円といったところ。かなり安くはなりましたけどね~。特にハブはもうちょっと下がるはずなのでしばらく待ちます。