デジカメ買い物思考

デジタル一眼レフカメラニコンD750にハマった男がいかにして買い物をしていくかを記録します

温泉と海の幸、そして離島もあるよ。愛媛県松山市に行ってきました

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大阪から愛媛県へはピーチで激安

旅行と言えばほぼ石垣島という生活をここ3年ほど続けておりますが、真夏は暑いし台風が来るし料金も高いし、夏休みは別の場所に行くのも良いなぁ。と思い立ちました。ただどこに行くにも運賃がネックになります。近場で済ませるにも大体行ったことあるからなぁ。
 
で、困ったときのピーチ頼み。北海道はさすがに高いか、九州ならどうか……と思って調べると、愛媛県へのフライトが激安なことに気付きました。
 
なんと片道一人3,000円台。指定席料金や手数料などが別途かかりますが、今回は夫婦で往復17,000円弱となりました。新幹線だと大阪から東京まで1人の片道切符を買ってちょっと余るだけですよ。この金額だと。いやー安い。
 
石垣島だとピーチでもさすがに夫婦で往復4万円台なので、激安です。愛媛県にはこれまで行ったことがなかったし、決定。

どうしても地図上で面白い地形の場所に行きたい欲

飛行機は確保しましたが、愛媛に行って何するねんと。愛媛のミカンは世界一なのは分かってますが、他の知識がない。後は坊ちゃん、道後温泉。地図を眺めているとどうしても気になる場所がある。

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四国から尻尾のように伸びている佐田岬です。なんかこの半島、メチャクチャ伸びてませんか? こんなに細長く突き出ることある? 先端部分は一体どうなってるのか気になる……。
 
まあこの選択は結構茨の道となります。とりあえず佐田岬に行って、後は道後温泉に入る。その他適当に、と言うざっくり計画で行ってきました。

ピーチは夜の便しかない

ピーチで関空から愛媛に行く便は1日1往復。しかも夜しかないので行った当日はほぼ何もできません。フライト時間はわずか35分。飛んでない時間込みで結局1時間かかりますが。
 
空港についてレンタカー屋さんに直行。安い軽四で出発です。いきなりデカい蛾が止まっててビビりました。なかなか野性的な歓迎だぜ愛媛。
 
当初道後温泉で2泊するつもりでしたが、初日は何もしないのに高いホテルももったいないと、市内の安いホテルに泊まりました。さて明けて2日目。まずは朝ご飯を食べに行きます。

アレグリアで素敵な朝ご飯

2日目は基本的に佐田岬に行く日。スマホで調べる限り2時間では着かないほど遠いので、朝から向かいます。まずは腹ごしらえと松山市内のカフェで朝ご飯することにしました。お店の名前はアレグリア。

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建物や内装がおしゃれ。席が半個室なのでかなり落ち着けます。出てきた料理はこちら。

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やっぱりおしゃれで美味しい。なかなか良い店でした。
朝ご飯も食べたところで佐田岬に向けて運転します。高速を使っても使わなくても10分ぐらいしか差が無かったので、ひたすら下道で移動。運転、運転……全然着かないんですが……。

佐田岬半島の真ん中で新鮮しらす丼を食べる

ずーっと運転しているのですが全然着かないんですよ。遠い。そして半島に入るとワインディングロードが続きます。途中、地元の友人から聞いていた工場に併設された食堂でしらす丼を食べます。このお店に着くまでの道がまた結構険しい。なんかえらいところに来ちゃったなぁ。

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到着すると3階建の立派な建物が出てきました。駐車場も第4とかまであって、休みの日は賑わいそう。この日は平日だったので並んだりはせずに入れました。
 
建物は売店兼工場兼事務所兼食堂という感じ。いろいろ兼ねてる。食堂は2階にあり、スリッパに履き替えて上がります。まだキレイな建物です。食堂は基本的にしらす丼のバリエーションしかありません。

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しらすの工場直営ですからね。シンプルに味わいたいと思いつつ、釜揚げと生のしらすを両方楽しみたかったので、2色丼を頼みました。これが1,000円ってのは安いなぁ。もっと観光地化されてる場所なら1,000円では済まない。
 
注文して程なくどんぶりが出てきます。釜揚げと生でかけるタレのオススメが異なるそう。

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様子を見ながら少しずつかけて食べます。味はもちろん美味しい。生の方は苦みがあるし、釜揚げの方は懐かしい味なんだけど新鮮さが違うからか、昔食べたものより美味しい。

工場見学は1階で受付してから 

その後1階の事務所に声を掛け、3階の工場を見学させてもらいます。昼休み直後でまだあんまり稼働してなかったけど……見学できる範囲もそんなに広くないのでサッと見れます。

衝撃、でもない「しらすアイス」 

で、1階の売店に戻るとしらすアイスという不穏な物が売っています。アイスクリームの中にしらすが入っているのです……。それは美味しいの? と思って食べましたが大丈夫でした。

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しらすはそんなに味に影響していない気がします。しらす部分の食感はあずきバーの小豆に近いです。

四国最西端でハードなハイキング

さてしらすを食べてからもさらに車で走ります。佐田岬にはまだまだ着きません。やっとの事でたどり着いた駐車場。

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謎の看板がありましたが、NARUTOなんだと思います。

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で、灯台まではさらにここから徒歩で行く必要があります。徒歩で行くにしてもかなりのアップダウンがあり、そんなに簡単ではありません。

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真夏のため汗だくになりながら歩いて行きます。

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途中の展望台にあった見る角度によってハート型になるオブジェ。

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何度か山越え谷越えやっとの事で灯台が見えてきましたよ。

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何とか灯台に到着!

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四国最西端の碑もありました。

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別角度から灯台を望む。この日は曇っているのかと思ったらもやが出ていただけのようで、それが晴れたらスッキリ青空でした。

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灯台とはまた別の岬にある砲台跡。
で、一通り回るとまた駐車場まで山越え谷越え帰らないといけません。あまり真夏に来る場所ではないな……。

道後温泉で瀬戸内の海の幸を食べまくる! 人生最高の貝を発見

さて佐田岬を十分に堪能する頃にはもう15時を過ぎていました。このまま真っ直ぐ道後温泉に向かっても夕ご飯の予約時間にちょうど、というぐらいの時間。やっぱりこの日は佐田岬に行くだけで終わってしまった。地元民からも「なんで行くのかなと思った」と言われる始末です。
 
でも、あんなに気になる地形は滅多にないんですよ。今回行かずにおいてもまた後で行きたくなるんだから、行っといて良かったんです。
 
帰り道は高速道路を使ったのですが多分ほとんど到着時間に影響はなく、結局18時過ぎに道後温泉のホテルに着きました。まずはシャワーを浴びて一休み。すぐに夕ご飯の時間になります。道後温泉にある居酒屋さんに行きました。
 
この夕ご飯がかなり美味しかった。お任せコースだったのですが出てくる魚介類の美味しいこと。これが瀬戸内の恵みなのか……恐ろしいで。

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刺身はシンプルに鯛が美味しい。メニューとしてはどこでも出てくるけど、やはり瀬戸内海の鯛は美味しいんだね。

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そしてじゃこ天、うまいー。練り物揚げたヤツ(西日本で言う天ぷら)は質が悪いと胸焼けするけど、美味しい物はこんなに美味しいのか。

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見た目はグロいが味は美味い、という食品の定番亀の手。初めて食べたけど、確かにこれは美味い。磯の風味の固まりなのにちっとも生臭くない。食べるところが少ないので黙々と食べてしまう。そういう意味でも蟹系。

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そしてこの旅一番の発見と言っても過言ではない「チャンバラ貝」。これは本当にビックリした。自分史上一番美味しい貝の座を、石垣島のタカセ貝から奪い取りましたよ。
 
ホントにおいしい。癖になる。食べ方も楽しい。爪楊枝をプスッと刺してクルッと回すと身がキレイに出てくる。サザエ的な「フタ」は固いので噛み千切ればOK。これ無限に食べられるわ~。
 
お店はこちら。アットホームな感じで落ち着けます。

retty.me

温泉は明日にしよう…… 

美味い美味いと瀬戸内の恵みを堪能してこの日は眠りにつきます。夜に温泉に入る気力がありませんでした。道後温泉には「道後温泉本館」という銭湯施設があります。夏目漱石が入り浸った部屋や皇室御用達のお風呂がある由緒正しい施設です。

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夕ご飯の後に散歩がてら覗いてみると人だかり。どうも入館の順番待ちのようです。さすがに人気あるなぁ。順番待ってお風呂入るのもねぇ。そのままホテルに帰りました。

道後温泉本館は午前中に行くのがオススメ(朝イチは混むよ)

運転疲れでさっさと寝たおかげでさわやかに目覚めます。もっと早く起きた奥さんの報告によると朝イチの道後温泉本館は行列。オープン時(朝6時)には太鼓が叩かれるそうです。夏休みだから混んでるんだなぁ。

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と思って9時頃に本館に行くと行列もなくあっさり入館できました。中もそれほど混んでませんし、夏休みの土日にしては快適でしたよ。
 
本館は4つのコースがあります。入れるお風呂と使える休憩室で料金が異なります。 
  • 神の湯 階下 410円
  • 神の湯 二階席 840円
  • 霊の湯 二階席 1,250円
  • 霊の湯 三階個室 1,550円
単にお風呂に入りたいだけなら銭湯と同じ410円で入れます。でもせっかく旅行できてるんだし、大した金額でもないので一番上の個室コースにしてみました。

道後温泉本館の個室コースはこんな感じ

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3階の個室に案内されまずは浴衣に着替えます。古い建物なので気密性は全くありません。雰囲気は飛田新地の一般向け料亭「鯛よし一番」に近いです。
 
着替えたら「霊の湯(たまのゆ)」に案内されます。霊の湯は選ばれし者しか入れないため空いています。ただお風呂自体は小さいです。1894年にできた古い建物ですからね。
 
一般ユーザーも入れる神の湯に入る権利ももちろんあります。神の湯・男湯は東西二つに分かれており、女湯は大きな一つのお風呂だそうです。こちらもサラッと浸かります。
 
合計3つのお風呂を堪能して個室に戻ると汗だく。湯船に浸かっている時間は短かったはずなのに、体の内側から温まった感がかなりあります。これが日本最古の温泉の実力……! 落ち着いたら仲居さんを呼ぶとお茶とお菓子を持ってきてくれます。お団子です(上の写真)。
 
こんな感じで80分、ゆっくりできます。割とあっという間です。その後、3階の角にある坊ちゃんの間や皇室御用達の「又新殿(ゆうしんでん)」は時間外で見学できます。「またしんでん」じゃないよ(間違えて係の兄ちゃんに言ってしまった)。
 
公式ページの案内はこちら。

メニューは約1つ。鯛めしの名店「鯛メシ専門 鯛や」

道後温泉本館を堪能した後、ホテルをチェックアウト。地元民の手引きに従って昼ご飯を食べに行きます。それが「鯛メシ専門 鯛や」。メインのメニューは鯛メシ御膳のみ。予約、入店した時点で全員自動的に鯛メシ御膳が出てきます。後はサイドメニューとかコーヒーを頼むかどうかだけ。

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建物の雰囲気も良いです。中身もレトロな作りや調度品が良い感じ。のれんの絵がかわいい。

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味はもう間違いないです。食べきれないぐらいの鯛メシが出てくるし、他の椀・皿も出汁が利いてて美味しゅうございます。

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予約必須なので準備していきましょう。

体内の八重山病がうずく……愛媛でも離島へ!「興居島(ごごしま)」

さてこの日の夜のピーチで帰宅するわけですが、まだ飛行機の時間までは余裕がある。何をしようか。松山城などの定番観光コースもいいけど……と地図を眺めます。すると目に入ったのが離島。松山市のすぐ沖合に島が浮かんでます。

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今回石垣島じゃないから関係ないと思っていた八重山病がうずき始めました。離島に渡れと。
 
調べてみるとその島は「興居島(ごごしま)」というらしい。読めない。渡るにはフェリーで10~15分。石垣島から竹島ぐらいの距離感か。運賃は240円。近いし安い。 人口は1,000人超えと結構多い。

興居島への行き方は? 

俄然興味が出てきたので渡ることに。レンタカーは松山側の港に泊めておけるようです。有料だけど。ということで一路高浜港へ。ここからフェリーが出ます。興居島には船着き場が2つあります。泊港と由良港です。それぞれダイヤがズレているので早い方に乗り込みます。由良港行きです。

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面白いのが船の運賃は船の中で払います。出航する船にそのまま乗り込み、椅子に座っていると係の人が切符を売りに来てくれます。それを下船時に回収してもらうという仕組み。

レンタサイクルは船の中で申し込もう

港にあるレンタサイクルを借りたいときは、船の中で伝えておきましょう。港の事務所には人がおらず、自転車を借りるのに一度船まで戻ることになりました。
 
という経緯を経て由良港でレンタサイクルを借ます。自転車で泊港に移動して高浜港に帰る場合でもレンタサイクルは乗り捨て可能。今回はそのコースで行きました。

二人乗りタンデム自転車は故障中……

f:id:demcoe:20170805115355j:plain二人乗りのタンデム自転車があったので借りようと思ったら故障中とのこと。確かにタイヤがパンクしてます。道具があったら管理人でも直せるけど……、まあ諦めましょう。

水分補給を怠って熱中症に

かなりの炎天下なので無理せず電動自転車を借りました。ロードバイク乗りとしては屈辱なのですが、結局この後熱中症にかかりました。せめて電動にしたおかげで症状がマシだったと思いたい。実際気絶しかけるほどの症状が出たので全然ダメだったんですが。水分補給大事です!
 
まあ2時間も居なかったので大したことはできませんでしたが、海沿いを自転車で走るのは離島気分もあって気持ちよかったです。また結構起伏があるので高台に登ると眺めが良いですよ。

恋人峠からのながめをパノラマ写真で

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島の南側にある恋人峠。Googleフォトが勝手に作ってくれたパノラマを使ってみました。ここに至る坂道はちょっとママチャリだと厳しいかも。15%以上の勾配がありそう。
 
しかし行きのフェリーは大きく、エアコンがガンガンに効いていたのに帰りのフェリーは割と簡素な船でした。これで熱中症が悪化したのかも……。水を飲もう!

まとめ・海が好き、グルメ紀行好きにオススメ

最後の最後で体調を崩してしまったため、命からがら帰宅することになりましたが、愛媛旅行自体は大満足の旅となりました。海辺で遊ぶのが好き、海の幸が好きって人なら超オススメ。特に関西の人ならピーチで激安旅行ができます。
 
そういえばポンジュースは炭酸入り1本しか飲まなかったなぁ。もっと飲んでおけば熱中症にならずに済んだかも。