ちょっと遅くなりましたが3/25に開催されたシグマのイベントレポート続編です。
今回ご紹介するのは上記の記事でHなカメラと言っている「sd Quattro H」。センサーサイズがAPS-Cの「sd Quattro」が先行して発売されており、少し遅れて発売したのがセンサーサイズがAPS-Hの「sd Quattro H」です。Hが付いたわけです。
今回はキットレンズにもなっている24-105mmF4を一緒に借りました。フルサイズ換算の焦点距離は31.2-136.5mmと割と使いやすい画角になりますね。APS-Cだともっと望遠側になるので広角が厳しくなりますからね。
このカメラを2016年のCP+で見たときに思ったのがファインダーの位置。普通のカメラよりだいぶ右寄りに付いています。使いにくいのでは? と思っていました。でも実際に使ってみると全然気にならないですね。飛び出しているからかな?
SIGMAのカメラというと使い勝手的にやや我慢を強いられると言われています。さすがに普段使っているニコンの一眼レフに比べると各種動作はのんびりしています。でも覚悟して使ったからか「思ったより大丈夫だな」という感想です。SDへの書き込みは待たされるかな。
操作についても特にマニュアルを読まなくても設定変更できました。ただ、RAWをDNG形式にしておけば良かった。sd Quattro Hの独自形式だとLightroomで現像できません……。ということで掲載している写真はJPEG撮って出しです。
金属でできた狛犬のどアップ。細かい質感や汚れが忠実に描写されております。
枯れ果てた花の残骸。気持ち悪いほど細かく写りますね。でもISO100でも等倍で見るとノイズがあります。鑑賞サイズなら問題なしですが。
お、葉脈だ。撮っとけ。
花も綺麗に撮れますね。
建物を撮ってもすごい解像感。
いやー、これは恐ろしいカメラですね。こんなに「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ」というセリフが当てはまるカメラもないのでは。ハマれば唯一無二の写真が撮れるんじゃないでしょうか。
そのハマるシチュエーションが撮りたい物かどうかが、sd Quattro Hが必要かどうかの分かれ目か。風景や静物ならかなり良いのではないでしょうか。テンポが求められるモデル撮影は厳しいかな~。
ここ最近のシグマの名作レンズをフル活用するためにも、フルサイズのsd Quattro Fが待望されますね。