デジカメ買い物思考

デジタル一眼レフカメラニコンD750にハマった男がいかにして買い物をしていくかを記録します

憧れの大口径単焦点レンズ! ニコン AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G を買いました!

ズームレンズ買うんじゃなかったの?

……ふふふ、ついに買ってしまいましたよ。ニコンのF1.4単焦点レンズの一角「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」を!
 

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価格コム最安値の14万9千円台で買えました。この記事執筆時点では8,000円以上値上がりしているようで、良いタイミングだった。

といってもレンズ単体でここまでの金額は出したことがなかったので、かなり思い切りました。しかもズームはできない、手ぶれ補正もない。これまでの記事で散々24-70F2.8のズームレンズが欲しいと言っていたのに、それはどうなったのか。
 
はい。いざ大枚叩いて買うとなるといろいろ葛藤があってですね。

レンズを買うに当たっての葛藤

  • なんだかんだでズームレンズの画質は単焦点には敵わない
  • どうも24-70mmズームは設計が難しいらしく、純正・サードパーティーともにどこかに難がある
  • 標準域の撮影なら足ズーム(自分で前後に移動する)で何とかなるはず
  • オートフォーカスの速さ重視なら絶対大三元ズームだが、モデル撮影がメインなのでそこまで速くなくていい
  • 58mm f/1.4Gのクセ玉っぽさが中二心をくすぐる
 
といった観点から今回の決断に至りました。反面、よく言われるF2.8ズームの「重さ」についてはあまり気にしてませんでした。

ジェネラリストよりもスペシャリスト 

元々ラーメン屋でもメニューの少ない店が好きな管理人。スープの種類が複数あるなんて言語道断。何でもできる器用さより、一芸に特化した物に好感を覚えます。ならば単焦点じゃないかと。
 
まあ望遠域は70-200mm欲しいんですけどね。全然一貫してないですね。望遠だとスポーツやらAF速度が重視されるモノを撮ると思うんですよ。なのでシグマは70-200mmArtを出してください。今回はごめんなさい。(※2018/9/26にシグマから70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sportsが開発発表されました)

参考になった記事 

そして58mm f/1.4Gを買うに当たってすけこむさんの記事が大変物欲を刺激参考になりました。ありがとうございます。

究極のコスプレ撮影レンズ?

さて利便性を捨て画質を取ったのは想定している用途のためです。ここではポートレート撮影ですね。モデルさんは基本逃げない(多分)ので、ある程度ゆっくり画角やピントを調整できます。なら単焦点でも対応できるだろうと。そして人物を撮る以上、画質は超重要。つまり単焦点だ。

スタジオで全身を写真に収めるには

で、画角。ポートレートレンズというと85mmが代表的だと言われています。でも85mmだと縦位置で全身を入れるのにモデルさんから4mほど離れる必要があるのですね。屋外なら良いのですが、スタジオ撮影が多いのでそんなに離れられません。
 
また、コスプレ撮影が多いので衣装も含めて全身を撮影したい。58mmなら2.7m離れれば全身が入ります。それぐらいならスタジオでも何とかなるはず。常に直立全身写真を撮るわけじゃないしね。
 
画角と被写体の大きさと撮影距離の関係は以下のサイトで割り出せます。今回はモデルさんの身長を170cm未満として算出してます。

ニコン現行レンズでも有数のクセ玉?

で、58mm f/1.4Gです。これは三次元的ハイファイ(高再現性)という考え方に基づいて設計されたレンズの第1弾。三次元的ハイファイってなんじゃい? と思いますが一言で言うと 
三次元の被写体を、写真という二次元のフィールドに、より自然な三次元の像として再現するという設計思想
だそうです。つまり何が良いかっていうと「前ボケ~ピント面~後ボケが自然につながる」ってところだと読み取りました。そのせいで効果的に立体感が表現できると。思想は分かったけど実際に58mm f/1.4Gで撮影すると何が起きるかというと
 
  • 近距離にピントを合わせると柔らかく写る
  • 遠距離にピントを合わせるとシャッキリ写る
 
となるそうです。試し撮りする分にもそんな感じです。「柔らかく」とボカしましたが、誤解を怖れず言うと
 
「ピント合ってるところもピクセル等倍で見るとあんまシャッキリしてない」
 
アカンやん! と思われるかも知れませんが、大丈夫です。ポートレートでそんなにバキバキに解像しても良いことはありません。また、あくまで等倍で見たときの話で鑑賞サイズでボケてるようには見えません。

58mm f/1.4Gの等倍の写り方を実写画像で検証

次の写真は先日のファンミーティングで撮影して来た写真です。カメラはD850、レンズはもちろん58mm f/1.4Gです。写真の出来はともかく画質はキレイです。しかし改めてじっくり見てたら左手が掴めそうなぐらい立体的ですね……これが三次元的ハイファイ?
 

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で、ピントを合わせた瞳のあたりを等倍で切り出すと……。
 

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こんな感じ。何かフワッとしてます。髪の毛が二重に写ったりしてないのでブレではないと思います。
 
この特性は開放絞り(F1.4)の時に顕著ですが絞れば収まります。2段絞ってもまだF2.8ですからね。

海外のレビューサイトでも「奇妙な」と評される

デジカメinfoさんで取り上げられていますが、海外のレンズレビューサイトでも「少々奇妙」と評されています。
解像度がどうだ云々の定量的なチェックだとこのレンズの良さは出てこないんですよね。でも撮った写真を見たら、良いんだなぁこれが。

心の中の金田が叫ぶ 

三次元的ハイファイ設計第2弾であるAF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDは解像力も高いみたいなんですけどね。第1弾だけにピーキーに仕上がってるんだな。58mm f/1.4Gは。「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ!」って空耳が聞こえてくるようです。

AF微調整機能で+7。早速じゃじゃ馬

価格コムで最安値を争っていたQoo10で購入。最安値近辺を出しているショップでは唯一クレジットカード対応だったのが決め手でした。Qoo10は楽天のようなショッピングモールでして、実際の取り扱いショップはYaYaYoというところでした。今は値上がりしてますね。
注文から翌日には発送。翌々日には到着。届いた製品はやや簡素な梱包でしたが品物には問題なし。100周年シールが貼ってあったので、今年出荷された物かな。
 
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製品パッケージ内部の緩衝材は衝撃に強そうだから安心です。高価な物だしね。輸送で壊れたらたまらん。

 
早速カメラに装着します。大口径ですが全長は短いのでコンパクト。重量も軽いです。ちなみにホットシューのカバーをなくしたので安い水準器付きのカバーを付けています。これは絶妙にダサいな。
 

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で、まずやることはオートフォーカスのテスト。studio9さんで配布されているチャートを使いました。

photo-studio9.com

これを使えば簡単にピントチェックチャートができますが、自作するのが面倒な人はAmazonで売っている安いヤツでもOKでしょう。
がちなヤツは1万円しますが、これなら2個で1,500円ですしね。
 
三脚にカメラを載せ、撮れたチャートの写真を拡大すると……ん~。前ピン気味かな~。他のニコンのレンズは中古でも無調整でジャスピンでしたが……。でもまあこういうときのためのAF微調整だしな。
 
ということで+7に設定することでほぼジャスピンを得ることができました。これ、D5以降の中級・上級機なら自動調整できるんだよな~。いいなぁ。
 
ピント調整後、絞り開放でカレンダーの10/4にピントを合わせて撮影。ほぼ前後のボケが均一かなと。
 

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フィルター径は72mm。お手頃な保護フィルターを買いました

久々のレンズ購入なので忘れていました、保護フィルター。厳密に言うと付けると画質が落ちますが、まあブラインドテストで見分けられるとは思えないので付けることにしています。今回は特に高価なレンズだし。ニコン謹製の保護フィルター「ARCREST」もありますが、1万円以上……。サードパーティーを探しましょう。
 
Amazonなら中国メーカーの激安品も売っていますが、選んだのは「HAKUBA レンズ保護フィルター XC-PRO」。
2,000円ちょっとで撥水・防汚コートなので良いかなと思います。今見たら500円下がって2,000円切ってるな。国内メーカー製なのに激安ですね。文字の配色が何となくキヤノンっぽいけど、気にしないで行きましょう。
 

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使用感のレビューは実戦投入をお待ちください

ということでついに手に入れた高級レンズ。早く使いたい! ということで撮影会の予約を入れてきます。
 

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室内で適当に撮った招き猫コレクション。前後のボケがすごい。開放だと玉ボケは口径食のせいでレモン型になってますね。

2週間後、このレンズで屋外ポートレート撮影してきました

demcoe.hateblo.jp

 

【2018/12/3追記】同じく三次元的ハイファイをコンセプトにして作られたAF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDも買いました!

ミラーレス時代に20万円のレンズを買う勇気!

demcoe.hateblo.jp