実は私のデジイチ歴は2005年にさかのぼります。10年以上前ですね。カメラへの興味が薄れていた時期を断続的に挟むので、腕は全く上がってませんけどね。
当時購入したのはコニカミノルタのα Sweet DIGITAL。
購入時はキヤノンのEOS Kiss DIGITAL Nと迷いました。結局α Sweet DIGITALのボディ内手ぶれ補正に惚れ込んで決定。今から考えてもボディ内手ぶれ補正は画期的だったよなぁ~。
でもこの選択は……結果的に茨の道でした。
そう、コニカミノルタがカメラ事業から撤退してしまうのです。2006年1月19日に発表されています。α Sweet DIGITALが2005年8月発売だから今思うと結構スパン短いな!
カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について | コニカミノルタ
救世主ソニー降臨
宙に浮きそうになったコニカミノルタユーザーに救いの手がさしのべられました。ソニーです。ミノルタαマウントをソニーが引き継いでくれる! この熱い展開に心躍ったものでした。
ソニーは意外にも(失礼)ガチで一眼カメラ市場に参入。最初こそα Sweet DIGITALのマイナーチェンジっぽい機種でしたが、すぐにソニーらしい個性的なカメラを投入。以下のサイトに歴史が載ってました。
そして2010年、また伝統的なカメラファンに怒られそうなヤツが出ます。それがα55。
一眼レフの「レフ」であるところのレフレックスミラーを無くし、代わりに透過ミラーを入れちゃいました。レフがパタパタ動く行程をなくしたこの仕組みで上位入門機クラスにもかかわらず、当時のプロ機に匹敵する秒間10連写を達成。
これだと思った私はα55を購入しました。
実質ミラーレスであるα55
α55は今でも名機だと思っています。批判も多かったけど当時は画期的でした。ただレフレックスミラーを外して、電子ビューファインダー(EVF)を搭載したα55は「ミラーレスカメラ」に当たります。
対して一眼レフはレフレックスミラーによって実際の像を見ています。正真正銘一眼レフであるところのD750を購入して久々にこの違いを実感しました。
ミラーレスは撮影結果が事前に分かる
α55もその他のミラーレスカメラも、あとコンデジもEVFや背面液晶で見える映像はほぼ撮影後の画像とほぼ同じ物です。一眼レフはファインダーから見えてる像と撮影できる画像は異なります。例えばホワイトバランスや絞り(ボケ具合)は撮影しないと分かりません(絞り込みボタンもありますが略)。
この感覚、α55に乗り換えてからミラーレスしか使ってなかった私にとっては超久々。
撮ってみて後から露出がアンダーだったりするのに気付く。ちゃんと撮影後の画像を想定できないといけない。そうだ。そうだった。もちろんこれは慣れれば感覚で分かってきますし、それが出来てこそ腕の良いカメラマンな訳です。
いやーでも忘れてたなぁ。そう思うとミラーレスは随分楽なんですよね。結果が見えてるから、おかしかったら事前に分かる。初心者に優しい。
動き物はまだまだ一眼レフ
でもまだミラーレスが一眼レフに追いついていない点もあります。動きモノの撮影です。α55で飛び交う鳥を撮影しようとしたことがありましたが、全く追いかけることができませんでした。EVFはコンマ何秒か過去の映像が映し出されるので、リアルタイムで不規則な動きをしている物はついて行けません。
一眼レフならファインダーで見えてる像がリアルタイムの現実なので、反射神経は要求されますが動いているモノについて行けます。
技術が進めばタイムラグがほぼ無いEVFも作れるようになるでしょう。でももう少し先になりそうです。それまではD750を使い倒すぞ~!